デジタルVSフイルム 

2001年からずっとフイルムカメラで作品作りを楽しんできましたが、とうとう、デジタル一眼レフを使った作品作りを始めることにします。

 

新たに購入したのは、ニコンD800E。純正の交換レンズも、超ワイド(14mm-24mm F2.8)、標準(24-85mm F2.8)、60mm マクロ(F2.8)を新たに購入。かなりの散財ですが、私にとって写真は大切な自己表現、癒しの時間なので、思い切って気分一新、大奮発です。

 

今までも仕事や気軽なスナップ写真撮りでは、デジタル一眼レフ(D70とD5000)を使用していました。もちろんどちらも良いカメラではありますが、アングルファインダーがつけられない、モニターが小さくてよく見えないなどのハード面に加え、プログラミング自体の問題、例えば、朝日、夕日など逆光での撮影、そして、月夜や星空などの非常に暗い風景の撮影では画質の荒れが目立ち、満足のゆく作品作りができなかったという経緯があります。

 

ところで、デジタルの良さはその機動性、拡張性の高さです。撮った写真をすぐにHPやFBにアップして、その感動をほかの人たちとシェアできること。また、自分でプリントするだけでなく、カレンダーや絵葉書など、様々なフォトグッズに加工できることもあります。

 

さらに、デジタルならではの表現ができることも大きいでしょう。デジタル写真は、パンフォーカス(手前から奥までピントが合っている)写真がお得意です。また、明暗差が非常に大きいシチュエーションでも、シャッターを押すだけで自動的にバランスよく露出を調整し、暗い部分も明るい部分きれいに写るのは驚くべきことです。そしてフイルムでは、感度(ISO)が決まっていますが、デジタルでは毎コマごとに感度を調整することもでき、暗い場所では手振れしないように感度を上げることもできます。最近の画像処理ソフトを利用すれば、非常に簡単な操作で、自分の思いのままの表現に仕上げることも可能です。

 

このように、デジタルカメラを使う利点は沢山あります。でも私にはどうしてもフイルム写真を捨てきれない理由があります。それは、フイルムならではの特性、撮った写真が「リアル」なものとして、手元に残ることが一つ。また、ボケ具合を大きくした、柔らかい雰囲気の写真を撮りたい場合は、まだまだデジタルはフイルムにかないません。

 

このような状態ですから、暫くは作品によってフイルムとデジタルを使い分けることになるかもしれません。 ただ、確実に、便利なデジタルが主流になってゆくだろう、ということです。

 

モノクロ(白黒)も、まだまだ根強い写真愛好家を抱えていますが、カラーフイルム、特にポジフイルムも、過去の遺産、レガシーとなってゆくのでしょう。そう考えると、少々、さびしい思いがするものです。